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奨学金は繰上返済すべき?|200万を一括完済したFP2級の判断軸2つ

めぇちゃん
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こんにちは!めぇちゃんです!

奨学金を返している方、こんなことを考えたことはありませんか?

  • 奨学金は低金利だから、返すより投資に回した方が得なんじゃないの?
  • まとまったお金ができたけど、繰上返済していいのかな?
  • そもそも自分の奨学金の利率って、何%だっけ?

私は大学時代に600万円の奨学金を借りて、社会人になってから毎月返済を続けていました。

そして返済中もNISAでの積立を並行していましたが、途中でその方針をやめ、結婚を機に残り200万円を一括完済しました。

結論から言うと、繰上げ返済を急がなくていいのは低い利率で固定できている人だけです。

「奨学金は低金利だから急いで返さなくていい」という話はよく聞きます。

でもその話、今後利率が上がる可能性がある奨学金なのに信じていると、後で後悔する可能性があります。

この記事では、その判断軸から、私が並行をやめて一括返済に踏み切った決め手、そして返し切って実際どう感じたかまでお話しします!

この記事を読むことで分かること
  • 繰上返済を急ぐべきかどうかを2つの軸で判断できるようになる
  • 利率固定方式と利率見直し方式の違いと、確認方法が分かる
  • 今の奨学金の利率がどのくらいの水準なのかが分かる
  • FP2級の私が実際に一括返済を決めた理由が分かる

結論|急がなくてもいいのは「低い利率で固定できている人だけ」

まずは結論からお話しします!

繰上返済を急がなくていいのは、低い利率で固定方式を組めている人だけです。

それ以外の人は返済優先で、返せる状態になったなら返す方向で考えた方がいいと思っています。

判断は次の2つの軸で決まります。

繰上返済の判断軸2つ
  • 今の利率が高いか、低いか(現在の水準)
  • これから利率が上がるか、上がらないか(今後の変動)

この2つを組み合わせると、以下の4つのパターンになります。

貸与終了時の利率利率固定方式利率見直し方式
低い並行してOK返済優先
(上がるリスクあり)
高い返済優先返済優先

「並行してOK」は、4つのうち1つだけです。

  • 固定方式でも、高い利率で固定されている人は早めに返した方がいい
  • 見直し方式なら、利率が上がるリスクが高いため早めに返した方がいい

私自身は利率見直し方式でした。

低い利率のうちはNISAとの並行で問題ないと考えていましたが、昨今の金利上昇で次の見直しでの利息増加が予想できたため、残り200万円を一括で返しました。

順番にお話しします。

そもそも「奨学金は返さない方が得」は本当なのか

奨学金と投資の話になると、必ず出てくるのがこの考え方です。

奨学金の利率は1%未満。 一方で投資の期待リターンは年3〜5%。 だから繰上返済せず、そのお金を投資に回した方が得。

これは理屈としては正しいです。

借入の利率より投資の期待リターンが高いなら、返さずに運用した方が計算上は有利になります。

ただ、この話には前提条件が4つ隠れています。

「返さない方が得」が成立する4つの条件
  1. 奨学金の利率が低いこと
  2. 奨学金の利率が今後も上がらないこと
  3. 期待リターンが実際に出ること(投資なので確実ではない)
  4. 返済を続けても家計が回ること

1に関しては奨学金は当たり前じゃないの?

めぇちゃん
めぇちゃん

それが今は当たり前じゃないんです!

ここが今回、一番お伝えしたいところです。

1と2、つまり「今いくらか」と「これから上がるか」が、先ほどの2つの判断軸です。

まずは2の方から見ていきます。

利率固定方式と利率見直し方式|5年ごとに変わるかどうか

有利子の奨学金(第二種奨学金)には、利率の決め方が2種類あります。

申込のときに自分で選ぶ項目なので、借りた人は必ずどちらかに該当しています。

利率固定方式利率見直し方式
利率の決まり方貸与終了時の利率が返還完了まで固定貸与終了時の利率を5年ごとに見直し
金利上昇の影響受けない受ける
上限利率年3.0%年3.0%
借入時の利率見直し方式より高め固定方式より低め
※上記は基本月額にかかる利率です。増額貸与を受けた部分は、原則として基本月額の利率に0.2%が上乗せされます。

つまり2つの方式は、「利率は変わらないけど最初から高め」か「最初は低いが5年ごとに変わる」という選択になっています。

そしてここが重要なのですが、利率の算定方法は貸与終了後には変更できません。

借りるときに選んだ方式で、返し終わるまで進むことになります。

え、じゃあ見直し方式の人は金利が上がっても何もできないの?

めぇちゃん
めぇちゃん

方式は変えられません。

だから選べる手段は「上がるのを受け入れる」か「繰上返済する」かの2つだけなんです!

これが私が繰上返済を選んだ最大の理由です。

方式を変えられないなら、残高を減らすしか手がありません。

自分がどちらの方式か確認する方法

ここまで読んで「自分はどっちだろう」と思った方は、以下で確認できます。

利率の決まり方の確認方法
  • スカラネット・パーソナル(日本学生支援機構の個人向けサイト)にログインして貸与情報を見る
  • 貸与終了時に届いた「貸与奨学金返還確認票」を確認する
  • 分からなければ日本学生支援機構の奨学金相談センターに問い合わせる

方式と利率、両方を確認してください。

今の奨学金の利率は何%?|5年前との違い

奨学金の利率が上がってるといっても、そんなに変わってないでしょ?と思う方もいると思います。

しかし実際の数字を見ると、そんなに変わってないとは言えない動きになっています。

まず日本学生支援機構が公表している貸与終了月の利率(基本月額)は以下の通りです。

貸与終了の時期利率固定方式利率見直し方式
2021年8月年0.164%年0.002%
2026年8月年3.000%年2.200%
※増額貸与を受けた部分の利率は、上記に0.1〜0.2%程度が上乗せされます

固定方式は0.164%から上限の3.0%に到達し、見直し方式も0.002%から2.2%まで上がっています。

5年前が0.002%?

ほぼ無利子みたいなものじゃん…。

めぇちゃん
めぇちゃん

そうなんです。

だから当時の「奨学金は低金利」は本当だったんです。

見直し方式は、既に返済中の人の利率が上がっています

そしてここが一番大事なところです。

日本学生支援機構は返還中の人に適用された「第1回目利率見直し後の利率」も公表しています。

利率見直し方式・基本月額の場合の実際の数字は以下の通りです。

貸与終了貸与終了時の利率1回目の見直し後見直しの適用開始
2019年3月年0.01%年0.367%2024年3月28日
2020年3月年0.002%年0.767%2025年3月28日
2021年3月年0.004%年1.300%2026年3月28日

5年前の2021年3月に貸与が終了した人は0.004%だった利率が、2026年3月から1.300%になりました。

0.004%が1.3%って300倍以上!?

こんなに上がるの??

めぇちゃん
めぇちゃん

そうなんです。

見直し方式は昨今の金利上昇によってここまで利率が上がっているんです!

しかも注目してほしいのは、見直し後の利率が年を追うごとに高くなっていることです。

0.367% → 0.767% → 1.300%(上限は年3.0%)。

見直しは1回では終わらず、2021年3月に貸与終了した人の次の見直しは2031年3月です。

金利環境がこのままなら、1.300%からさらに上がる可能性があります。

私が返済とNISAを並行していた理由

ここまで繰り上げ返済を急ぐように書いてきましたが、実は私も最初から繰上返済を急いでいたわけではありません。

社会人になってからしばらくは、毎月の奨学金返済を続けながら、NISAでの積立も並行していました。

並行していた理由は以下の3つからです。

NISA積み立てと並行を選んでいた理由
  • 当時は奨学金の利率が低く、利息の負担が軽かったから
  • インデックス投資は期間が長いほど有利なので、早めに始めたかったから
  • 手元の現金を全部返済に回すと、生活防衛資金がなくなってしまうから
めぇちゃん
めぇちゃん

特に3つ目は忘れがちなので、今でも大事な意識だと思っています。

繰上返済は気持ちがスッキリしますが、手元の現金を使い切ってしまうと、次に何かあったときに詰みます。

奨学金を一気に返すと生活防衛資金がゼロになるようなら、返済を続けながら少しずつ投資と貯金をした方が安全です。

じゃあ、なんで途中で方針を変えたの?

めぇちゃん
めぇちゃん

方針を変えた決め手は2つあったんです!

順番に説明します。

なお、返済しながらNISAをやるという判断そのものは、今も間違っていなかったと思っています。

低い利率のうちに並行していた期間があったからこそ、投資の期間も確保できました。

▶新社会人はNISAをやるべき?メリット・始め方・証券会社の選び方をFP2級が解説

一括返済に切り替えた2つの決め手

方針を変えたきっかけは主に以下の2つでした。

一括返済に踏み切った2つの理由
  1. 金利上昇による奨学金利率の上昇が予想できたから
  2. 一括返済できる資金見込みがついたから

それぞれ順番にお話しします。

理由①|金利上昇による利率の上昇が予想できたから

1つ目の理由は最近の金利上昇です。

この2,3年で国内の金利は上昇方向へ大きく動き、今後も上昇することが予想されています。

見直し方式の利率は、市場金利に連動して見直されるので、自分の奨学金も次の見直しで利率が上がることは十分に予想できる状況でした。

そのため、利率が上がる前に返してしまった方が、払う利息が大幅に減ると考え、一括返済を選びました。

理由②|一括返済できる資金の見込みがついたから

そして2つ目の理由が一括で返せる資金の見込みがついたからです。

結婚にあたって必要な費用を見積もっていたのですが、結果として想定していた範囲内に収まりました。

そのおかげで残っていた奨学金を一括で返しても生活防衛資金が残る、という状態になりました。

なんだ、結局はお金に余裕ができただけじゃん!

めぇちゃん
めぇちゃん

そうなんです。

でも、ここが一番お伝えしたいポイントだと思っています。

というのも、繰上返済をする・しないの議論はいつも利率と期待リターンの比較で行われます。

しかしそれ以前に重要なのが、繰上げ返済しても生活防衛資金が残るかどうかです。

いくら期待リターンに見合わないと思っても、生活防衛資金まで使って返済することは全くおすすめできません。

奨学金などの返済がある人は、いざという時に返済できるように、現金割合を少し多めにしたポートフォリオにしておくことがおすすめです。

返し切って思ったこと|数字の合理性と、実感のズレ

せっかくなので、実際に返済してどうだったか、というお話もしたいと思います。

結論から話すと、借金がなくなったのはシンプルに良かったと思っています。

数字だけ見れば、利率が低いうちは返さずに運用した方が有利だったと思います。

しかしそれ以外の部分でよかったと思う点がいくつかありました。

実際に完済してよかったと思うこと
  1. 毎月の引き落としを気にしなくてよくなった
  2. 家計の固定費が1つ完全に消えた
  3. 「返済がある」という精神的な負担がなくなった

実際に完済してみないと分からないものなのですが、特に3つ目が思っていたより大きかったです。

奨学金といえど、なんだかんだ借金に変わりはないので、借金を抱えているという精神的な負担はどこかしらにあったんだと完済して気が付きました。

それがきれいさっぱりなくなったのは、かなり気持ちが軽くなりました。

なーんだ。

結局、精神論じゃん!

めぇちゃん
めぇちゃん

私もたまには精神論も言います!笑

むしろこういう精神的な部分こそ、実際に経験してみないと分からないものなので、逆に発信すべきと思いました。

「私は借金なんて気にならないよ」という方も、意外と完済してみると、無意識に感じていた部分が分かると思います。

借金は金銭的な足枷だけでなく、心の足枷にもなっているのかもしれません。

これから繰上返済を考える人へ|順番は3つだけ

最後に、これから繰上返済を考える方に向けて、私が意識した順番をまとめます。

繰上返済を考えるときの3ステップ
  1. 自分の奨学金の種類と利率方式を確認する
  2. 生活防衛資金を先に確保する
  3. 残ったお金で、返す・投資するを決める

ステップ①|種類と利率方式を確認する

まず最初ステップは奨学金の種類と利率方式を確認することです。

以前もお話しした通り、返済がいる奨学金には2種類あります。

  • 第一種奨学金(無利子):利息なし。いつ返しても返す総額は同じ。
  • 第二種奨学金(有利子):利率が何%か、利率固定か見直しかを両方確認する。

ここで確認した内容が、そのままステップ③の判断材料になります。

ステップ②|生活防衛資金を先に確保する

次に確認するステップが生活防衛資金を先に確保するです。

めぇちゃん
めぇちゃん

ここは必ず間違えないでください!

繰上返済は生活防衛資金を削ってやるものではありません。

生活費の3〜6か月分を手元に残した上で、余っている分から返すのが基本です。

奨学金は返済が遅れても即座に生活が破綻する借金ではありませんが、手元の現金がゼロになると、何かあったときに本当に詰みます。

▶固定費の見直しはどこから?|誰でも月1万円節約できる、おすすめの固定費削減6選!

ステップ③|返す・投資するを決める

ここまで来て最後のステップが返済するか投資するかを決めるです。

判断の目安は以下です。

種類利率方式おすすめの方針
第一種無利子NISAと並行でOK
ただし返せるなら返した方がいい
第二種固定・低利率
(目安:1%以下)
固定・高利率
(目安:2%以上)
返済を優先する
NISAはその後からでOK
見直し基本は返済を優先する
NISAを並行する場合は現金多めのポートフォリオで

上の2つ、つまり利息がかからない人と、低い利率で固定できている人だけが「NISAと並行でOK」に当てはまります。

めぇちゃん
めぇちゃん

ただし私の経験談からも、返せるなら返した方がいいと思います。

なお繰上返済をするときは、返済の記録と家計への影響を見えるようにしておくと判断がブレません。

私は家計簿アプリで口座を連携して、返済と貯金と投資の流れをまとめて見られる状態にしていました。

詳しくは下記の記事をご覧ください。
▶マネーフォワードME有料版レビュー|Zaim・無料版と3つを使い比べたFPの結論!

よくある質問

Q
Q. 繰上返済に手数料はかかりますか?

日本学生支援機構の繰上返還に手数料はかかりません。

そのため、返した分だけその後の利息が軽くなります。

また機関保証で奨学金を組んでいる場合、繰上返還により返還期間が短縮されて返還が完了した場合、支払った保証料の一部も返還されます。

なお全額返還だけでなく、一部だけを繰上返還することもできます。

Q
Q. 繰上返済するか、NISAに入れるか、結局どちらが正解ですか?

明確な線はありませんが、投資の期待リターン(年3〜5%程度)と比べて十分に低いかで考えるのがいいと思います。

私個人としては、1.0%未満なら低いのでNISAと並行、2%以上なら高いので返済優先という考え方をしています。

理由は投資のリターンは確実ではありませんが、奨学金の利息は確実に発生するからです。

1.0%~2.0%の間は判断が分かれるところで、生活防衛資金を優先しつつ、気になるなら返してもいいくらいの位置づけです。

なお数字の線引きは人によって変わるので、あくまで一例として見てください。

まとめ|「低金利だから返さない」は、もう前提が崩れています!

それでは最後に本日のまとめです!

本日のまとめ
  • 繰上返済の判断軸は「今の利率の高さ」と「これから利率が上がるかどうか」の2つ
  • 繰上返済を急がなくていいのは、無利子の第一種と、固定方式の低い利率で組めている人だけ。ただし個人の経験から、返せる余裕ができたなら返した方がいい。
  • 固定方式でも高い利率、及び見直し方式の人は返済優先をおすすめ。
  • 昨今の金利上昇で奨学金の利率も上昇している。2021年3月に貸与終了した人は、2026年3月の1回目の見直しで年0.004%→年1.300%になっている。
  • 私は600万円借りて返済とNISAを並行していたが、金利上昇で利息の増加が予想できたことと結婚資金が想定内に収まったことの2つで方針を変え、残り200万円を一括完済した
  • 繰上げ返済を考える順番は「①種類・利率・方式を確認 → ②生活防衛資金を確保 → ③返す・投資するを決める」
  • 繰上返還に手数料はかからないので、返した分だけその後の利息が軽くなる

「奨学金は低金利だから返さない方がいい」という話は、利率が0.0%台だった時期の感覚で語られていることが多いです。

でも今、固定方式の利率は上限の3.0%に達しています。

また見直し方式の人も、自分が何もしなくても利率が動く契約になっています。

だからこそ、投資と返済のどちらが得かを考える前に、まずは自分の奨学金がどちらの方式なのかを確認するところから始めてみてください!

それでは!また!

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※本記事の内容は執筆時点(2026年9月)の情報をもとに作成しています。奨学金の利率・制度の内容は変更になる場合がありますので、最新情報は日本学生支援機構の公式サイトでご確認ください。

※記事内で紹介している利率は、日本学生支援機構が公表する「貸与終了時の利率」です。すでに返還中の方に適用される利率とは異なる場合があります。ご自身の利率はスカラネット・パーソナル等でご確認ください。

※本記事は個人の体験に基づくものであり、特定の返済方法や投資を推奨するものではありません。

ABOUT ME
めぇちゃん
めぇちゃん
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
会社員歴10年以上の30代。
30代になって「お金の知識ゼロ」だった自分に気づき、FP資格を取得。
現在は共働き家庭で、家計管理からNISAを始めとした資産形成を実践中。
新入社員〜共働き世帯に向けて、自分が回り道した経験を発信しています。
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